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Lyn Stanley

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– Best Sounding CD

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Lyn Stanley LIVE in Tokyo


 

リン・スタンリー(Lyn Stanley)紹介

自らの独立プロダクションを持つリン・スタンリーは、世界的歌手、また人気ウェブサイトCDBaby.com(top Jazz Vocal albums)、DownloadsNOW.com、Amazon.comなどのトップセラーとしてユニークな存在を誇っています。

彼女は、アナログレコード、SA-CD、CD、ハイレゾ・ダウンロード音楽メディアなど、それぞれの特徴を最大に引き出し、その音質、ミュージシャン、アレンジ、選曲などで世界中の熱狂的オーディオファンを魅了し、国際アーティストとして独自の地位を確立しました。彼女が解釈するひとつひとつの言葉には彼女の人間性と愛らしさが込められ、その瑞々しく美しい声は他とは一線を画すものとなっています。

また、リン・スタンリーはユニークなキャリアを持っています。既に他の分野で成功を手にしていた彼女は、2010年に著名なピアニスト ポール・スミスと妻のボーカルコーチ アネット・ウォーレンによって見いだされました。2013年に発売された彼女のデビュー作品「Lost in Romance」は世界的な成功を収めました。

リンのスイングやバラードの演奏は、時代を超越した雰囲気と高揚感を漂わせています。そして今「Potions (from the 50s)」のリリースでは、リン・スタンリーが1950年代の偉大な名曲の幾つかを気持ちを込めて演奏しているのです。彼女の決して諦めない姿勢と決意の人生物語が多くのファンにインスピレーションを与えてくれます。

ワシントン州タマコ生まれのリンは、マリア・カラスのレコードを聴いたときから歌手になりたいとの願望に目覚めたのです。彼女はデューク・エリントンとジュディー・ガーランドを敬愛していましたが、長い間自身の歌は注目されることがありませんでした。リンは、ミシガン州立大学博士課程を学んだ後、米国有名企業などで働き、また幾つかの大学で宣伝広告やマーケティングを教えてきました。

彼女はいつもダンスを愛し真剣に社交ダンサーとしての訓練を重ねましたが、2005年にひどい交通事故でほとんど身動きができない状態となりました。しかし、リンは「私はルンバを踊れるように特訓し、再び歩けるようになってみせる」と固く決意したのでした。それから4年足らずで彼女は完全に復帰し、2010年には3つのプロ/アマ米国ボールルームのタイトルを獲得、また世界プロ/アマ選手権で第3位に入賞するなど、社交ダンスのナショナルチャンピオンとなりました。

2010年はまた、リンにとってとても素晴らしい年となりました。それは、彼女が出席したデビッド・ベノワ コンサートでオープニングショーにいた88歳のポール・スミスとの出会いでした。「私はポールの演奏がとても気に入っていたので彼に感謝の気持ちを伝えるため楽屋を訪ねたのです」。そこでリンは、すぐにアネット・ウォーレンからレッスンのためのオーディションを受けたのでした。「私は自分に歌の才能があるか知りたかったのです。彼女は私に音階を歌わせ、次に “The Man I Love”を歌うように命じました」。リンの歌を聴いたアネットは「ワォ!あなたは自分が歌えるってことを知らなかったの?」と言ったのです。

4ヶ月の訓練(週3-4回集中的なアネット・ウォーレンとの発声練習とポール・スミスとのレパートリーの構築)の後、2011年2月13日ロングビーチのアルバ ショールームで、リン・スタンリーはポール・スミスのピアノで初めて人前で歌ったのでした。続くヴィッテロでのショーも大成功します。「人々は本当に私の歌を好きになってくれ『どこでアルバムを買えるの?』との質問にレコードを作る決心をしました。それが「Lost In Romance」だったのです」。

ロス・アンジェルスのトップジャズミュージシャンたち(ピアニストのタミール・ヘンデルマン、ルー・マシューズ、マイク・ラングを含む)を起用し、リン・スタンリーが愛をテーマとしたクラシックな曲を次々に歌いあげていきます。それぞれの曲は、恋人同士はもちろんダンス競技会でも最適な、ボールルームで踊ることを意識したテンポで演奏されています。彼女の歌う“Changing Partners”, “Fever”, “That Old Black Magic”, “Willie Dixon’s”, “I Just Want To Make Love To You”, “Watch What Happens”, “The Last Dance”などはとても情緒豊で誠実さに溢れ、そして聴く者を知らず知らずにスイングさせてしまいます。正に素晴らしいデビュー作といえるでしょう。

「Lost In Romance」のリリースにより、リン・スタンリーは一躍世界的な成功を収めました。このデビュー作は数々の賞賛と賞を受賞しましたが、中でも中国の評論家ジャック・リューが彼の本の中で「2013年度アナログレコードトップ100」の第6位にこの「Lost In Romance」を選びました。また著名な音楽評論家マイケル・フレマーは、リンを「Chanteuse Extraordinaire(素晴らしい音楽の女神)」と呼んでいます。

非常に期待されていたリン・スタンリーの新録音は「Potions(from the 50s)」で、偉大なピアニスト ケニー・ワーナーにより制作された1950年代の音楽へのオマージュです。それは、当時のジャズやポップソングライターによる珠玉の名曲で満たされています。この特別なプロジェクトのために、リンはピアノにケニー・ワーナー、マイク・ラング、ビル・カンリフ、ベースにマイク・ベラリオとヨハネス・ワイダーミュラー、ドラムにジョー・ラ・バルベラ、アリ・ホーニグ、ジョン・ロビンソン、ギターにトム・ロッテラ、テナーサックスにリッキー・ウーダード、パーカッションをルイス・コンテ、トランペットをグレン・ドリュース、クラリネットにはトム・ライナーを起用し、自身のボーカルを世界一流の演奏者で固めました。また編曲はスティーブ・ローリンズ、タミール・ヘンデルマン、マイク・ラング、ビル・カンリフによるものです。そこには“Lullaby Of Birdland”、”Misty”、”Cry Me A River”、“You Don’t Know Me”、“Love Potion #9”、“Teach Me Tonight”そしてブルージーな“After The Light Go Down Low”など50年代のクラシックな曲がリン独自の解釈で歌われています。

その録音には、1950年代と全く同様にアナログテープを用いて行われました。この「Potions (from the 50s)」はSA-CDによるステレオハイブリッド盤(通常のBlu-ray、CDプレーヤーなどで演奏可能)やCDBaby.comなどのダウンロード音楽だけでなく、180グラムの重量級45回転2枚組のLPアルバム、オープンテープなども用意されています。彼女の魅力的な低音域の声と高音質の録音により、オーディオ愛好家はリン・スタンリーを新しいスターに位置づけました。彼女の深い解釈によるアメリカの珠玉の名曲の演奏は、特に日本やアジア各国で評価されています。

リン・スタンリーの演奏はまさに天分とも言えるものでいつもステージでは輝いています。彼女の豊かで優しい声は若さと円熟の両方を持ち合わせ、自然に聴衆の心を掴んでしまいます。

「私は自分が歌う曲の詩が大好きです。その歌詞は時代を超えた物語として私の人生に結びついています。私の目標は、これらの偉大な曲の物語をいつでも正しく聴衆に伝えることなのです」。

ポール・スミス(1922-2013)に捧ぐ